「海藻を毎日」甲状腺がんリスクの一因? 閉経後の女性

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http://www.news-ex.jp/a/story/news/life/KTT201204110564.html?s=a1
(引用開始)

海藻を毎日食べる閉経後の女性は、甲状腺がんになるリスクが週2日以下の約2.4倍になることが、国立がん研究センターと国立環境研究所の研究班の調査でわかった。研究班は「海藻に含まれるヨウ素ががんのリスクを上げる原因の可能性がある」と分析している。
 大阪や沖縄など9府県の40~69歳の女性約5万人を10年以上追跡調査した。このうち甲状腺がんになった女性134人を、海藻を食べる頻度で「ほとんど毎日」「週3、4日」「週2日以下」の3グループにわけて、調べた。
 閉経前の女性では、有意差がなかった。一方、日本人の甲状腺がんの約9割を占める乳頭がんの113人を解析すると、全女性でも毎日食べると週2日以下の1.7倍。閉経後女性が毎日食べると、週2日以下の3.8倍も高かった。
 閉経後の女性で、差が大きい理由について研究班は「海藻は、甲状腺がんを予防する成分も含むが、女性ホルモンが少ない閉経後だと、その予防作用が働かないため」と説明する。
 ヨウ素のとりすぎが甲状腺がんの発生率を高めることは動物実験ではわかっていたが、人を対象にした報告はこれまでなかった。(辻外記子)
■朝日新聞社

(引用終了)


つまり、放射性ヨウ素の体内取り込みを防ぐために海藻をたくさん食べることは、閉経後の女性にとってはかえって甲状腺ガンのリスクを高めるというわけだ。

さらによく考えれば、閉経後の女性は放射性ヨウ素による甲状腺がんのリスクも高まるということになるが、どうしてそれは書かないのだろう、朝日新聞。

人間の体は普通のヨウ素と放射性ヨウ素の分別ができないため、誤って放射性ヨウ素を取り込んで甲状腺に蓄積し甲状腺がんになるという話だったはずだ。

つまり放射性ヨウ素は甲状腺にとって通常のヨウ素以上の発がん性物質であるということだが、フクシマの原発事故は未だに収束しておらず、核反応と放射性物質の拡散は継続しており、大気中だけで毎日約2億ベクレル放出し、その他に数値を出さない海への漏出がある。
最近の福島や東京の放射性物質(セシウム134・137)の降下量は昨年7月レベルという現実から推測すると、放射性ヨウ素は今も私たちの飲食物に含まれているのは間違いない。

自治体の行っている精度の低い検査結果を信じてはいけない。彼らが行っているのは「現時点で最善」と自己申告しうるレベルの検査に過ぎない。あとになって問題が発覚しても、「当時の状況においては最善だった」と責任逃れをするためのアリバイ作りをしているだけだからだ。
だいたい最も危険なプルトニウムやウランやストロンチウムは未だに調べていないではないか。こんな奴らの言い分を信じていたら確実に殺されてしまう。
現在における政府や行政の検査結果や計測結果が、放射能汚染を全て正確に表しているなどと夢にも思ってはならない。

この発表内容を洞察すれば、東京電力が撒き散らしている放射性ヨウ素は、年少者だけでなく閉経後の女性の甲状腺がんリスクを高めることが医学的に確かめられたと考えていいだろう。
まさか、「閉経後の女性の甲状腺がんリスクを高めるのは通常のヨウ素であって、放射性ヨウ素は問題ありません」なんてことは有り得ないはずだ。

また、原発事故の際に原発の近隣住民に服用させる目的で国が自治体に備蓄させている安定ヨウ素剤(ヨウ化カリウム剤)の服用はさまざまな副作用が起こることが懸念されている。
http://himorogian.jp/tayori/2012/01/kaliiod-1.html
かゆみ、発疹、アナフィラキシーショックなどのアレルギー症状や、吐き気、嘔吐、胃痛、下痢、風邪症状、口腔の灼熱感、金属味覚、歯痛、歯肉痛、血便、首・咽頭の腫脹、原因不明の発熱、不規則性心拍、などの一般的副作用の他に、ヨウ素中毒(結膜炎、ジンマシン、甲状腺腫、粘液水腫、水疱、微熱、眼瞼浮腫、鼻炎、耳下腺腫脹、胃炎、発疹、喘息発作、面疱、せつ、気管支炎、声門浮腫、咽頭痛、前額痛、よだれ、唾液腺腫脹、体重減少、全身衰弱)やヨウ素悪疫質(皮膚の荒れ、体重減少、動悸、抑うつ、神経過敏、性欲減退、乳房腫大と疼痛、骨盤痛、全身衰弱)

これら数多ある副作用に加えて、ヨウ素剤の継続的使用によって閉経後の女性は甲状腺がんになる可能性が高まるということになる。
どのくらいの量をどのくらい継続するとリスクが増すのかは不明だ。
今後起こるかもしれない、原発事故の際に配られるヨウ素剤には多大な副作用があることを知っておく必要がある。


放射性ヨウ素の甲状腺蓄積によって、甲状腺機能低下症になる危険性があるが、治療に用いられるヨウ素を含む薬物の影響はどうなのだろう。
ヨウ素剤を服薬している閉経後の女性の甲状腺がんリスクは高まらないのだろうか?


フクシマで人類史上最悪の原発事故が起きたのにもかかわらず、ほとんどの日本人は避難せず(一時避難しても戻ってきた)、放射能に汚染された水や食物を摂取し、マスクもせずに汚染された空気を吸って生活している。

このタイミングでこの情報を出してきた理由は、原発事故によって放出された放射性ヨウ素による甲状腺がんが閉経後の女性に起きやすいことを見越して、今後彼女たちにたくさんの発病が見られても、「海藻を食べ過ぎたせいですよ。」の一言で賠償を逃れるためだと考えられる。

ということは、放射性ヨウ素による甲状腺がんは年少者だけでなく閉経後の女性にも多発すると言うことを政府は確信しているのだ。

あるいは、放射性物質に汚染された昨今の日本近海で採れる海藻は以前と比べて確実に危険性が高いため、事故直後に比べて半減期の短い放射性ヨウ素は少なくなったとしても、甲状腺に蓄積する放射性セシウムや検査していない核種を含有する海藻の摂取が、閉経後の女性の甲状腺がん発症リスクを高める事実を政府が知ったとも考えられる。だが、海産物の放射能汚染に国民の注意を向けさせたくないので、このような発表をした可能性がある。

ここまで書くと「猜疑心が強すぎる」と思う方がいるかもしれないが、日本というクニや社会が国民に対してこれまでに 行ってきたさまざまな不実と虚偽(隠蔽・捏造・改竄・洗脳・マインドコントロールetc)の数々から得られた経験則に拠れば、上記のように推測するのは日本人として当然のことである。これを猜疑であると感じる方は、まだ騙され足りないのであろう。

原発事故発生当初から予想された通り、(被害を過少に見積もった)情報を後出しするインチキ政府を信じることはできない。
彼らの極めて巧妙な悪質さと、放射線被曝によって殺される国民の最終的な死者数は、オウム真理教のそれとは比べようもないくらい甚大なものであることを認識すべきである。