スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか

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新刊案内:『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』-gooブログ
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/36e1c31227f98eda3709b3d042d6ee66

(引用開始)
この報告書にまとめられているのは、まず、ブログに紹介したように実際の事故が起きた後の対策(農業・畜産業・トナカイ遊牧・酪農加工・食品加工)、そして、放射能に関する基礎知識、さらに、それ以上に強調されているのは、将来の事故に備えてどのような災害対策を整備しておき、実際に事故が起きたときには行政当局としてどのような側面を考慮に入れながら対策を講じていく必要があるか、という点である。
(引用終了)


この本の共訳者である佐藤吉宗氏の上記ブログ「スウェーデンの今」に昨年4月19日に掲載された記事「チェルノブイリ事故後にスウェーデンが取った汚染対策(その1)-gooブログ」
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/4eb0113672b0e2a129f632e0b58b2493
は、チェルノブイリ原発事故の際にスウェーデン政府が畜産分野でとった対策について、今回翻訳された本の一部を訳出して紹介したものです。

この中にベントナイト(クレイ)を飼料に混ぜて家畜に与えたことで、放射性物質の体内除去に大きな成果を上げたという記録が載っており、クレイによる人間の放射能デトックスに関して肯定的な可能性を示唆する貴重な情報でした。

この記事はブログ「ひもろぎ庵便り」の中でも取り上げています。
●クレイの服用による内部被曝除染効果(最新情報8) - ひもろぎ庵便り
http://himorogian.jp/tayori/2011/10/post-95.html#sixapart-standard


佐藤吉宗氏はスウェーデンに11年在住している生産性分析・産業組織論・社会保障制度などを専門とする研究者で、現在はヨーテボリ大学経済学部の博士課程に在籍しているそうです。

私は2月29日23時過ぎに、Inside the MeltdownというイギリスBBCが制作したフクシマ原発事故のドキュメンタリー番組を紹介する記事をブログ「アジアの片隅で、バカとさけぶ)」やFacebookに掲載したのですが、先ほど佐藤吉宗氏の「スウェーデンの今」を見たら、彼もほぼ同時刻にInside the Meltdownを紹介する記事をアップしていたので、不思議なシンクロニシティを感じました。

 

スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか
スウェーデン農業大学+防衛研究所+食品庁+農業庁+放射線安全庁【共同プロジェクト】
高見幸子+佐藤吉宗 共訳
ISBN:978-4-7726-1054-4