花粉症対策2 バイオケミカル療法&微量ミネラルレメディ編 (2016年版)

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●花粉症とバイオケミカル療法●

バイオケミカル療法(バイオケミストリー)とは、人体の細胞レベルでの代謝を司る必須ミネラル化合物をホメオパシー的に活性化したバイタルティッシュソルト(生命組織塩)を用いて生命の営みを正常化する治療法です。

●アレルギーと体内汚染●

放射性物質・環境汚染物質・動物性食品・砂糖・食品添加物・環境ホルモン・GMO・不自然な食生活・西洋医学的な薬物などによって酸性に傾いた体液PHを中和するために、カルシウムを始めとするアルカリ性ミネラルが体内で消費され、細胞内に毒素や老廃物を溜め込んだ状態が花粉症などのアレルギー性疾患の温床になります。そのため、あらゆるアレルギー性疾患に対する根本的対処として、バイタルティッシュソルトのリン酸カルシウム(Calc-phos)の摂取は必須です。

また、身体が負担できる限界を超えたアレルゲンや毒素を抱え込んだ結果、解毒臓器(肝臓や腎臓)は疲弊し発疹や花粉症などのアレルギー反応が現れますが、それは身体が負荷物質を解毒分解するために必要な必須ミネラル成分(生命組織塩や微量ミネラル)を喪失したことを現しています。


●肝臓とバイオケミカル療法●

肝臓が毒素や脂肪組織で詰まるとアレルギー反応を中和するために抗ヒスタミン物質を生成できなくなりますが、肝臓を解毒&浄化することによってアレルギーや花粉症を根本的に改善することが可能になります。

 肝臓を解毒&浄化する生命組織塩はKali-sulph(硫酸カリウム)とNat-sulph(硫酸ナトリウム)です。


●花粉症と生命組織塩・微量ミネラル●

◎Ferrum-phos(リン化鉄)新陳代謝の活性化をサポートする。花粉症の初期。
分泌物はない。

◎Nat-mur(塩化ナトリウム)が不足すると最後に鼻・目・胃・腸の粘膜から透明で多量の水様性の分泌物として溶出されます。

◎Kali-mur (塩化カリウム)が不足すると気管支からフィブリンを含んだ白色のねっとりと糸を引く分泌物として流出し、白い舌苔と白または灰白色の鼻水やアレルギー性の気管支炎や喘息・アレルギー性の湿疹を生み出します。腺の機能をサポートします。

◎Kali-sulph(硫酸カリウム)が不足すると、黄色い鼻水や痰が出ます。細胞へ酸素を補給し、細胞内に蓄積された老廃物を分解します。肝臓の解毒を司ります。

◎Mag-phos(リン酸マグネシウム)が欠乏すると発作的なくしゃみや喘息様呼吸が花粉によって励起されます。

◎Nat-phos(リン酸ナトリウム)が不足すると腎臓の働きが衰え、体液phが過酸化状態になるため、砂糖を欲しがり、脂肪代謝が低下します。黄金色でクリームのような鼻水が出ます。

◎Nat-sulph(硫酸ナトリウム)は代謝老廃物の排出をサポートします。不足すると、マブタの腫脹、くしゃみ、多量の鼻水(夜、化膿した、粘っこい、黄色、黄緑色)や花粉による喘息様呼吸を伴う花粉症が起こります。

◎Silica(二酸化珪素)の欠乏は、濃い鼻水を伴う鼻づまりや花粉症による喘息様呼吸、黄色・緑色あるいは血の混じった鼻水を引き起こします。

◎Ars-iod(ヨウ化ヒ素)
絶えずくしゃみが出そうな花粉症を引き起こします。当初は水様性、やがては蜂蜜色の粘り気のある鼻汁が出ます。喘息様呼吸を伴うことがあります。

◎Kali-bich(重クロム酸カリウム)
寒さや暑さ、湿気、朝、ビールで悪化するカタルを伴います。濃厚な糸を引く黄色の鼻水が特徴です。

◎Kali-iod(ヨウ化カリウム)
熱、締め切った屋内、夜に悪化し、動作や涼しい外気で好転します。非常に苦い水様性の鼻水、慢性の濃い黄色または緑色の分泌物を排出します。原発事故により放射性ヨウ素の拡散が進行中である現在において、花粉症に対する重要なバイオケミカル成分です。

◎プラントミネラル(Humic Shale)(古代の植物の堆積物から抽出された77種類以上のコロイド状ミネラル)やニガリ(Bittern)(海洋ミネラル)は現代の農地及び農産物から失われた必須ミネラル成分の宝庫です。

長年の研究により、これらバイタルティッシュソルトや微量必須ミネラルは物質的に摂取するよりも、ホメオパシー的に活性化された状態で取り入れられることによってより高い効果が得られることがわかっています。

●使用するポテンシー●

◎通常よく使用されるポテンシーは6X(100万倍希釈)と12X(1兆倍希釈)です。

◎急性症状や激しい症状には低いポテンシー(3Xや6X)が効果的です。

◎同じポテンシーを長期間続けると、その生命組織塩やミネラルを必要としていても、体が慣れてしまって効果が得られにくくなる場合があります。
その時は同じバイタルティッシュソルトやミネラルの異なるポテンシーに変えることで、再び改善が見られるようになります。

◎特定のバイタルティッシュソルトや微量ミネラルの欠乏状態が顕著かつ強固に現れている場合は、複数のポテンシーを同時に併用することで作用を強めることができます。

◎3X(1000倍希釈)と6X(100万倍希釈)と12X(1兆倍希釈)の3つのポテンシーがあればほとんどの問題に対応できます。

「どのポテンシーをそろえたら良いのか?」というご質問をよく受けますが、原則として主力は6X(100万倍希釈)にしていただき、6Xが入手できない生命組織塩については12X(1兆倍希釈)をご準備されることをお勧めしています。

また、急性症状や激しい症状に対する3X(1000倍希釈)の効果はとても優れていますので、3Xが入手できるいくつかのバイタルティッシュソルトや微量ミネラルはお持ちになると良いでしょう。

また3Xはクリーム・ジェル・ローション・ヘアトニック・パック・シャンプー・点眼液など外用法にも適しています。

9Xは3X・6X・12Xが効かなくなった場合や他のポテンシーが入手できない場合に使用されます。

レメディ販売店から現在入手できる、今回ご紹介したバイタルティッシュソルトおよび微量ミネラルのポテンシーを掲載します。

●Ars-iod(6x  12x)
●Calc-phos(9x  12x)
●Ferr-phos(9x  12x)
●Kali-bic(6x  12x)
●Kali-iod(3x  6x  12x)
●Kali-mur(3x  6x  12x)
●Kali-sulph(6x  12x)
●Mag-phos(9x  12x)
●Nat-mur(3x  6x  12x)
●Nat-phos(6x  12x)
●Nat-sulph(6x  9x  12x)
●Silica(12x)
●Humic Shale(3X  6X)
●Bittern(3X  6X)

他にも花粉症のさまざまな状態に合う、ホメオパシックレメディ、日本スギや日本ヒノキの花粉から作られた個別のアイソパシーレメディ、バイタルティッシュソルト、微量ミネラルのレメディがあります。

花粉症のレメディに関する詳しい解説やトータルなナチュラルケアについては、ひもろぎ庵発行の花粉症マニュアル(通信教育有り)をご覧下さい。

セルフケアに限界がある場合は健康相談やミニセッション、レギュラーセッションにお申し込み下さい。

下山田吉成

※ひもろぎ庵便り(2010年2月10日)(2012年4月21日)の記事を加筆修正しました。