アレルギーとは何か

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アレルギーとは異物に対する過剰な免疫反応のことです。

肉体の免疫システムはアレルギー抗原に対して抗体を生成します。

免疫反応は体内に侵入した危険な異物から肉体を守る大切な働きですが、アレルギー体質の人は武装を固めて敵(アレルゲン)に対抗するために攻撃性を強化してゆきます。

心理的な攻撃性が肉体レベルに表現されたものがアレルギー反応で、肉体は徹底的に抵抗し、攻撃して抗原に打ち勝とうとしますが、遂に勝利することはありません。

また、攻撃性は他者に対して投影されますが、それは花粉・動物の毛・ハウスダスト・様々な化学物質・洗剤・揮発性物質・煙・果物・トマト・乳製品・小麦粉・卵...etcなどを敵とするアレルギー反応として表現されます。

アレルギー体質の人は誰かに対して怒りや憎悪を持っている場合が多く、人間関係や特定の状況に適応することが困難なケースがよく見られます。

また猜疑心や被害者意識が強く、批判的で過剰に報復する傾向が見られます。

アレルギー体質の人は、常に内面の葛藤にさらされており、対立する考えの両親を持っている場合が多く、その影響は自分の一部はあるものを愛し、別の一部はそれを自分に禁止するという矛盾として現れます。

例えば、ある人を愛すると同時に憎んでいるという場合がよくあり、ある人を愛しその人に依存しているため、自分の中のある要素はその人と一緒にいることを望みますが、別の要素はその人がいない方がいいと考えます。そして、その人の欠点を細かく探し始めるのです。

私たちは自分の愛するものに対してアレルギーになる傾向があります。

アレルギー体質が他者の関心を引くための手段になる場合もあります。

アレルギーにかかると誰かに世話してもらえる可能性が高まるからです。

これは疾病利得と呼ばれ、病気にかかることで何らかの利益を得ていると感じている人々に見られる疾病依存の形態です。

私たちが他者に感じる恐れはほとんどの場合、自分の中に存在している憎悪に基づく攻撃性が他者に投影された結果です。

私たちは他者を責め立てて自分の思うように変えることはできません。

ですから他者を責めるのではなく、他者を愛し、和解して同化することを学ぶべきでしょう。

それがアレルギーの本質的な治癒につながる唯一の道です。

(了)