●甲状腺とヨウ素
ヨウ素は甲状腺ホルモン(サイロキシン)の構成成分であるため、人にとって必須元素です。
ヨウ素の生理作用はサイロキシンの働きに直結しているので、新陳代謝やエネルギー産生の向上、成長作用に関係しており、体内のヨウ素の約3分の2は甲状腺の中に存在しています。
水にはあまり溶けませんが、「ヨウ化カリウム」溶液にはよく溶けます。
単体のヨウ素は、毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されています。
ヨードチンキはヨウ素のアルコール溶液、ヨウ素と「ヨウ化カリウム」のグリセリン溶液がルゴール液です。
●ヨウ素欠乏症
ヨウ素を海水から濃縮する海藻類やそれをエサにする魚介類が豊富な日本では、ヨウ素欠乏症になる者は稀ですが、ヨウ素摂取の機会が少ない大陸の中央部ではヨウ素欠乏症による甲状腺異常が多発しています。
人類を全体的に見れば、ヨウ素はビタミンAや鉄の欠乏症と共に世界三大栄養素欠乏症の1つに挙げられ、甲状腺腫や甲状腺機能低下症、精神活動の鈍化、易疲労、皮膚や髪の艶が無くなる、低血圧、骨軟化症、倦怠感、子供の肉体や知能の発育遅滞、流産や死産リスクの増大などを引き起こします。
●ヨウ素過剰症
ヨウ素を過剰に摂取すると、甲状腺腫や甲状腺機能低下症が現れます。これらはヨウ素欠乏症でも発症し、日本人にはヨウ素の過剰摂取による甲状腺腫が多いことが知られています。
●原子力災害とヨウ素
原発事故により環境中に放出された放射性ヨウ素(主にヨウ素131)を体内に取り込んだ場合、呼吸器や消化管から吸収され、その10~30%程度が24時間以内に甲状腺内に有機化された形で蓄積されます。
放射性ヨウ素はβ崩壊により内部被曝を起こし、その後長い間には甲状腺ガン、甲状腺機能低下症等の晩発的な障害のリスクが高まります。
●放射性ヨウ素による甲状腺障害の予防剤として
原発事故の際にあらかじめバイタルティッシュソルトの補足成分であるKali-iod(ケイライヨード=ヨウ化カリウム)を充分に摂取しておくことで、甲状腺は非放射性ヨウ素(安定同位体)で飽和されやすくなる結果、放射性ヨウ素の甲状腺への取り込みを阻害することで、放射線障害の予防が可能になります。
●バイタルティッシュソルトのヨウ化カリウムはヨウ素の体内吸収力を高める
海草などのヨウ素を豊富に含む食品をいくら食べても、ヨウ素を吸収する働きが弱いと大部分のヨウ素はあまり吸収されずに排泄されてしまい、甲状腺には少ししか蓄積されません。
バイタルティッシュソルトのKali-iodを服用することで、摂取された食物に含まれるヨウ素の体内吸収率が高まり、甲状腺内が非放射性ヨウ素で満たされやすくなります。
●安定ヨウ素剤の副作用
日本では原子力発電所の事故を想定した危機管理の一環として、周辺住民が放射性ヨウ素に内部被曝した場合の対策としてヨウ素剤(安定ヨウ素剤=ヨード剤=ヨウ化カリウム剤=Kali-iod)が原発周辺の自治体によって主に保健所などに備蓄されています。
物質レベルでの摂取はかゆみ・発疹・アナフィラキシーショックなどのアレルギー症状や、吐き気、嘔吐、胃痛、下痢、風邪症状、口腔の灼熱感、金属味覚、歯痛、歯肉痛、血便、首・咽頭の腫脹、原因不明の発熱、不規則性心拍などの一般的副作用の他に、ヨウ素中毒(結膜炎、ジンマシン、甲状腺腫、粘液水腫、水疱、微熱、眼瞼浮腫、鼻炎、耳下腺腫脹、胃炎、発疹、喘息発作、面疱、せつ、気管支炎、声門浮腫、咽頭痛、前額痛、よだれ、唾液腺腫脹、体重減少、全身衰弱)やヨウ素悪疫質(皮膚の荒れ、体重減少、動悸、抑うつ、神経過敏、性欲減退、乳房腫大と疼痛、骨盤痛、全身衰弱)などの多大な副作用が起こることがある危険な薬物であるためお勧めできません。
●ヨウ素剤の新生児や妊婦への悪影響
新生児にヨウ素剤を大量服用あるいは長期連用させると、甲状腺機能低下症を発症することがあります。
また、妊婦にヨウ素剤を大量服用あるいは長期連用させると、胎盤を通して胎児の甲状腺にヨウ素が移行・集積することによって、胎児の甲状腺機能低下症を発症することがあります。
新生児及び妊娠後期の胎児における甲状腺機能低下症は一過性であっても、その後、「知能の発達」に影響を及ぼことがあるため、服用には細心の注意が必要です。
●ヨウ素剤への感受性の個人差は考慮されない
たとえ医学的に安全だとされる服用量でも、安定ヨウ素剤に対する感受性の個人差については考慮されていませんので、緊急時の処方という使用背景を考えれば、十把一絡げな対応にならざるを得ないし、副作用や薬害についても、「緊急時だった」「かかる事態について医師の経験が乏しかった」「甲状腺ガンになるよりマシだろう」などの理由で十分な補償を受けられない可能性が高いです。仮に十分な補償を受けられたとしても、甲状腺機能低下症や知能発達遅滞などは一生問題を抱え続けなければならない不治の障害であることを肝に銘じておく必要があります。
●日本人へのヨウ素剤投与はハイリスク
チェルノブイリ周辺などの大陸と違って、ヨウ素を豊富に含む海藻類や魚介類をたくさん食べている日本人がヨウ素剤を服用する場合は、過剰摂取にならないように服用量や使用期間に細心の注意を払う必要があります。さもなければ、使用者がヨウ素剤によるさまざまな副作用に苦しむことになるでしょう。
●慢性的経過をたどる原発事故ではヨウ素剤は使えない
ヨウ素剤の服用による放射性ヨウ素の甲状腺蓄積阻害効果が最大限に発揮されるのは、放射性ヨウ素を体内吸収する前であって、体内吸収した後では8時間以内であれば約40%、24時間以内であれば約7%程度の取り込み阻害効果が期待できるだけに過ぎません。
現在起きている原発事故は未だかつて例のない長期的な経過をたどることが予想されており、今現在も放射性ヨウ素の放出が観測されているところから、甲状腺障害のリスクは現在進行形であり、今後も当分の間危険な状態が続くものと見られています。
しかし慢性的経過をたどる原発事故による放射性ヨウ素の放出に対して、ヨウ素剤を中長期間投与すると上記の副作用のが起こる可能性が高くなり危険なため、実際にヨウ素剤は投与されていません。
●ヨウ素剤の副作用防止に
バイタルティッシュのKali-iodは、安定ヨウ素剤ヨウ化カリウムを過剰摂取した場合に、余剰分の速やかな排泄を促しますので、併用によるメリットが期待できます。
●海草摂取との相乗効果
バイタルティッシュソルトのKali-iodは摂取した食物に含まれるヨウ化カリウムの体内吸収力を高めますので、海草などヨウ素を豊富に含む食品と併用することが最大の効果をもたらします。
●放射能汚染時代を生き抜くための常備レメディ
原発事故や核兵器の使用など万が一の事態に備えて、ティッシュソルトのKali-iod(ケイライヨード)を常備しておくことをお勧めします。
原発事故や核兵器使用時の初期には特に3Xの頻回服用が有効ですので、大きめの瓶でご用意しておくと良いでしょう。
●生命組織塩Kali-iodの適応症
バイタルティッシュソルトのKali-iodは、焼けるような目の痛みや刺激性の流涙、前頭洞炎、刺激性の水様性の鼻水、屋外で改善するアレルギー性鼻炎、副鼻腔の熱感を伴い外気や戸外の散歩で好転する花粉症、鼻づまり、鼻風邪、水様性で緑色また黄緑色の鼻水、鼻血、喉の炎症、空咳、喘息、喘鳴、肺炎、発疹、痒み、小水疱、関節炎、関節リウマチ、リンパ腺や乳腺・甲状腺などの腺組織の腫脹・萎縮・膿瘍、頭痛、白髪の増加、動悸、耳鳴り、座骨神経痛、などの諸症状に有効です。
●使用ポテンシー
バイタルティッシュソルトのKali-iodは主に3X(1000倍希釈)、6X(百万倍希釈)、12X(1兆倍希釈)で用いますので、前述した副作用は全く起こらず効果のみを受け取ることができます。
●強化法
Kali-iodは複数のポテンシーを同時に使用することで作用のメッシュが細かくなり効果を高めることができます。
原子力災害の初期には複数のポテンシーを併用すると良いでしょう。
●使用期間
原発事故が完全に収束し、環境中に放出されたヨウ素131が精度の高い計測器でも全く検出されなくなるまでは、バイタルティッシュソルトのKali-iodを3ヶ月間おきに2週間ずつお休みしながら継続することが望まれます。