歌は世につれ世は歌につれ(反原発ソング グラフィティ①)

シンガーソングライターの斉藤和義さんがプライベートに撮影した反原発ソングの映像がインターネットに流出して話題になっているそうです。


「ずっとウソだった」

この国を歩けば、原発が54基。

教科書もCMも言ってたよ、「安全です」。

俺たちをだまして、言い訳は「想定外」。

懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨。

ずっとウソだったんだぜ、やっぱりバレてしまったな。

ほんとウソだったんだぜ、「原子力は安全です」。

ずっとウソだったんだぜ、ホウレンソウ食いてえなあ。

ほんとウソだったんだぜ、気づいてたろうこの事態。

風に舞う放射能はもう止められない。

何人が被曝すれば気がついてくれるの、この国の政府。

この街を離れて、うまい水見つけたかい?

教えてよ、やっぱいいや、もうどこにも逃げ場がない。

ずっとクソだったんだぜ、東電も北電も中電も九電も。

もう夢ばかり見てないけど。

ずっとクソだったんだぜ、それでも続ける気だ。

ほんとクソだったんだぜ、何かがしたいこの気持ち。

ずっとウソだったんだぜ、ほんとクソだったんだぜ。




これは斉藤さん自身の「ずっと好きだった」を本人がセルフカバーした替え歌です。

YouTubeへの投稿は削除されたそうですが、YouTubeを見た人が他の動画サイトに次々と投稿したために広がっていったようです。

一方、斉藤さんは映像流出の翌日4月8日にUSTREAMのSpeedstar Recordsアカウントで震災支援ライブ「斉藤和義 on USTREAM『空が綺麗』」を生出演し、「ずっとウソだった」を演奏した時は3万人以上が生中継にアクセスしたため配信が止まるハプニングもあったそうです。停止を知った斉藤さんは再度歌い直して男を上げたとのこと。

斉藤さんは2009年に亡くなった忌野清志郎さんの大ファンと伝えられており、「ずっとウソだった」は反原発ソングの先駆者である清志郎さんへのオマージュとも受け取れる傑作です。

下山田吉成

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