ノソードについて

ホメオパシーにはノソード(Nosode)と呼ばれる病理組織や病原体などから作られたレメディがあり、病原体から作られたノソードはその病原体が引き起こすとされる疾患の予防・治療・後遺症のケアなどに用いられています。

例えば新型インフルエンザH1N1型やH5N1型のノソードはそれぞれのウイルスが引き起こす新型インフルエンザの予防・治療・後遺症のケアに効果があります。

ノソードによる伝染病の予防効果(予防確率)は疾病によってケース・バイ・ケースですが、私の経験上インフルエンザに関しては予防接種よりも良い結果が出ています。(そもそもインフルエンザ・ワクチンの実際の予防効果は定説よりもかなり低いため比べても意味はないのですが...)

またノソードによる予防をしていて罹患した場合は、予防をせずに罹った場合に比べて明らかに症状が軽い傾向があります。
(予防接種を受けた患者がインフルエンザに罹った場合に医師が同様のコメントをすることがありますが、これには医学的根拠が全くありません。)
 
病原体から作られたノソードの使用目的の第1は流行病や感染症の予防であり、第2は罹患した患者の治療において他の類似レメディが無効な場合に用いることで、第3は感染症の治癒後に残った後遺症の治療に役立てることです。

これらの使い方はホメオパシー(類似療法)ではなくアイソパシー(同種療法)と呼ばれる同種の原因物質から作られたレメディを用いる治療法の範疇に含まれます。


ノソードは30cを用いるのが一般的ですが、専門的な臨床においては必要に応じて様々なポテンシーが使われます。


ノソードには実にたくさんの種類がありますが、以下にご紹介するレメディをお手元に備えておくといざという時に便利です。


◎Bacillinum 30c
(ばしりなむ)
結核菌ノソード。
インフルエンザの予防に。

◎Candida 30c
(かんじだ)
カンジダ菌ノソード。カンジダの予防と治療に。

◎H1N1(30x&60x)
豚インフルエンザノソード。予防と治療に。

◎H5N1(30x&60x)
鳥インフルエンザノソード。予防と治療に。

◎Haemolytic strept 30c
(へもりてぃっく すとれぷと)
溶連菌ノソード。溶連菌感染症の予防と治療に。

◎Haemophilus influenza 30c
(へもふぃるす いんふるえんざ)
インフルエンザ菌(Hibワクチンの対象菌)ノソード。
細菌性インフルエンザの予防と治療に。

◎Herpes simplex 30c (へるぺす しんぷれっくす)
単純ヘルペスウィルス・ノソード。
口唇ヘルペス、性器ヘルペスの予防と治療に。

◎influenzinum 30c
(いんふるえんざいなむ)
季節性インフルエンザウィルス・ノソード。季節性インフルエンザの予防と治療に。

◎Morbillinum 30c
(もるびりなむ)
はしかウィルス・ノソード。麻疹(はしか)の予防と治療に。
 
◎MRSA 30c
メシチリン耐性黄色ブドウ球菌ノソード。MRSA感染の予防と治療に。

◎Mycoplasma pneumonia 30c
(まいこぷらずま にゅうもにあ)
肺炎マイコプラズマ菌ノソード。
マイコプラズマ肺炎の予防と治療に。

◎Parotidinum 30c
(ぱろてぃでぃなむ)
耳下腺炎ウィルス・ノソード。
おたふく風邪の予防と治療に。

◎Pertussin 30c
(ぺるとぅっしん)
百日咳菌ノソード。百日咳の予防と治療に。

◎Rubella 30c
(るべら)
風疹ウィルス・ノソード。
風疹の予防と治療に。

◎Tetanus nosode 30c
(てたぬす のそーど)
破傷風菌ノソード。破傷風の予防と治療に。

◎Tuberculinum 30c(とぅばきゅらいなむ)
結核菌ノソード。
結核の予防と治療に。子供の反抗期に。

◎Varicella 30c
(ばりせら)
水痘ウィルス・ノソード。
水疱瘡・帯状疱疹・ヘルペスの予防と治療に。



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下山田 吉成

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