前回に引き続き、霊的な問題に苦しんでいる人とそれをサポートするヒーラーやセラピストに必要となるフラワーエッセンスのうち、代表的なものをご紹介します。
●Bach⇒バッチフラワーエッセンス
●FES⇒フラワーエッセンス協会がプロデュースする北アメリカのフラワーエッセンス
●Bush⇒オーストラリアブッシュフラワーエッセンス
◆クラブアップル(Bach)
ほとんどの宗教の中に共通して存在する「浄化」という普遍的概念をレメディ化した、アルケミーにおける代表的cleanserの1つです。
セラピストやヒーラーがネガティブなエネルギーを「受けてしまった」場合の浄化に効果的です。
断食の際に飲料水や腸洗浄水に混ぜることで心身の浄化を促進します。
公害物質や放射性物質の悪影響を浄化する働きがあります。
(外用法)
:スプレーで噴霧する。
:アロマポットで精油と共に揮発させる。
:クラブアップル水で雑巾がけをする。
:加湿器の水にまぜて拡散させる。
:水で空気を浄化するシステムの空気清浄機の水に混ぜる。
:入浴剤として風呂の湯に混ぜる。
:洗濯物のすすぎの水に混ぜる。
:ろうそくや線香を作る際に混合する。
:シャンプー、石けん、化粧水、ファウンデーション、クリーム、ジェル、オイルなどに混ぜて用いる。
:霊的な儀式に用いる水晶やベルなどの法具の浄化に用いる。
◆パープルモンキーフラワー(FES)
このエッセンスが必要な人は、オカルト的なものや、あらゆる霊的・精神的経験を恐れます。
「家族や自分が属する宗教(教団)から離れると罰が当たる」という恐怖があります。
典型的なケースでは、「安心」と「安全」に強く執着するタイプが、魂の成長や進化を妨げる因習的な社会構造や宗教にしがみついて容易に離れられません。彼らが依存する社会構造や宗教は排他的かつ批判的で、懲罰や断罪によって教義に従うように脅迫します。このパターンに合致する日本人は非常に多く存在します。
麻薬・カルト・儀式虐待・超感覚の人為的操作などによって突然、予期せずに超感覚が開いてしまった場合の激しい恐れ・幻覚・パラノイアなどにも適用されます。
このエッセンスはバッチフラワーのミムラスの近縁種です。
◆フォーゲットミーノット(FES)
このエッセンスは、人間関係や「あの世」におけるカルマ的なつながりに気づく能力、「あの世」に対する深い注意力を育み、霊界に存在する魂との健全な関係に基づいたコミュニケーションを確立することを助けます。
麻薬・セックス・霊媒・チャネラー・危険なオカルト秘術・魔術などを使って、低次元のアストラルレベルに不法なコンタクトを試みても、心のこもった魂との交流は不可能であることを知る必要があります。
フォゲットミーノット(わすれな草)のエッセンスは、この世を去った魂とのつながりを認識し、時空を超えた魂同士の交感と一体感への目覚めを促してくれます。
◆マウンテンペニロイヤル(FES)
このエッセンスを必要とする人は、他人の否定的な思考を吸収し、霊的に汚染または憑依されやすい霊媒体質の傾向を持っています。憑依は飲酒や麻薬を使用する場合に起こりやすくなります。一見意識的に行動しているように見えても、実際には他者の意志で動いています。
マウンテンペニロイヤルはネガティブな思考を浄化し、アストラル体に侵入した不健康なエネルギー存在を排除する力を持っています。
◆ヤロウ(FES)
このエッセンスを必要とする人は、周囲の環境に影響されやすく、他者や環境に起因するさまざまな病気やアレルギー、心身症にかかりやすい傾向があります。このタイプはヒーラーやカウンセラー、教師として優れた才能を持っていて、超感覚的情報をたやすく受け取り、他者の痛みや苦しみを理解しますが、同時に消耗しやすく、相手の思考や否定的な意図にすぐに傷つきます。
また、他者や環境からネガティブな影響を吸収し、精神的毒素を貯留しやすい性質を帯びています。
ヤロウは内面の光とオーラの強さを滋養することで本質的な自己を保護・統一し、敏感でありながら包括的であることを可能とするエッセンスとして、普遍的に適用することができます。
ヤロウは霊の光が人間の魂を通して、地上世界に癒しの力としてもたらされる過程をバランスさせるのにとても重要な役割を果たしています。
◆エンジェルソード(Bush)
「オーストラリア・ブッシュ・フラワー・ヒーリング」中央アート出版社 より抜粋
エンジェルソード(天使の剣)は、あなた自身のハイアーセルフとの明瞭なコミュニケーションに干渉し、ニセの情報を与えようとする有害でネガティブな存在などの情報源を魂から切り離し、取り除いてくれます。このニセの情報はきわめて危険で混乱を引き起こさせるもので、一部の統合失調症患者が頭の中で聞いている自分や他人を殺傷しろという声はその一例です。エンジェルソードは彼らに取り憑いた破壊的なメッセージを送ってくるネガティブな存在を取り除くことにより、何度も繰り返しこれらの患者に大きな癒しをもたらしてきました。
フリンジド・バイオレットが、オーラの傷、通常特定箇所の傷を修復するのに対し、エンジェルソードはオーラやエネルギー・フィールド全体にはたらきます。同時に、オーラが開いている間に入ってしまったエネルギーを解放してくれます。これはとても強力ながら穏やかなエッセンスです。大部分のヒーラーがフリンジド・バイオレットが始めたワークを完了させるためのものとして、このエッセンスをあげています。フリンジド・バイオレットがオーラをヒーリングする優れたはたらきがあることはわかっていますが、それだけではオーラが開いている間に取り込まれたものを解放することはできません。オーラが開いてしまうのは、全身麻酔、薬物使用、飲酒や重度の肉体的ショックやトラウマで意識を失った時です。誕生日チャートに多くの2を持っていたり、あるいは霊的に非常にオープンになっている場合、自分自身を閉じることを意識しなかったり練習しなかったりする場合は、特にネガティブなエネルギーを容易に受けやすくなります。すると、エネルギーを失い疲弊することから、極端な場合には憑依され、暴力的行動に及ぶこともあります。定期的に自分を閉じること
を訓練し、いかなる時でも自分の霊的プロテクションが十分であることを確認することは、今日とても大切なことなのです。
エンジェルソードをスプレーとしてボアブ、ライケン、フリンジド・バイオレットと組み合わせると、未浄化霊やダークなエネルギーなど、ネガティブなエネルギーを家や空間から取り去るために使うことができます。
あるスピリチュアル・ヒーラーが私たちに教えてくれた便利な使い方は、肉体ではなくその精妙体にワークを行う時、エンジェルソードを手につける方法です。
◆グレイスパイダーフラワー(Bush)
「オーストラリア・ブッシュ・フラワーエッセンス」フレグランスジャーナル社 より抜粋
(否定的状態)
強い恐怖、超自然的現象や霊的攻撃の恐怖
(肯定的結果)
信頼、落ち着き、勇気
(補遺)
:圧倒的で動けなくなるほどの恐怖心・パニック
:死への恐怖、自分自身を失う恐怖
:瞳孔が散大し、喉が乾き、心臓がドキドキする
:サイキック上の攻撃に対する保護として、あるいは生命の危険を感じた時に
:ひどい喘息発作などで窒息するのではないかという恐怖
:悪夢、特に目を覚ましてからも恐怖が残っている幼児に
◆フリンジドバイオレット(Bush)
「オーストラリア・ブッシュ・フラワーエッセンス」フレグランスジャーナル社 より抜粋
(否定的状態)
オーラの傷、ショック・トラウマ、霊的プロテクションが弱い、トラウマやショックからの回復が遅い、強姦や暴行以来の肉体的接触への恐怖
(肯定的結果)
最近や昔のトラウマの影響の除去、物質体とエーテル体の再統合、霊的プロテクション
(補遺)
:外的な出来事によってバランスを崩すことがないようにしてくれます。
:電磁波の影響を中和する素晴らしい効果を持ちます。
:サイキック・プロテクションのためにはグレイスパイダーフラワーと一緒に使えます。オーラに裂け目が入っているとプロテクションを失い、否定的なエネルギーが私たちの中に入るかもしれません。
:誕生後しばらくの間赤ん坊のオーラは大泉門のように開いています。フリンジド・バイオレットを大泉門に数滴たらし十字を切ると、オーラが閉じ悪いエネルギーが入ってこないようになります。
:ショックを受けた時まで遡り、それを中和してくれます。
◆ボアブ(Bush)
「オーストラリア・ブッシュ・フラワー・ヒーリング」中央アート出版社 より抜粋
ボアブの大きな癒しの特性は、先祖のネガティブなパターンを取り除くことにあります。そのパターンは例外なく学び取られたもので、世代から世代へ受け継がれている制限的で機能不全に陥っている感情的、知的思い込みや傾向です。ボアブはこれらの核となる傾向や、その結果形成された思い込みの全てにアクセスし、これを取り除いてくれます。
ボアブはまずスピリチュアルなレベルに作用し、その後、知的、感情的レベルにはたらきかけます。これは過去のカルマを解消することにもなります。
ボアブのエッセンスは現在あるいは過去に暴行、迫害や差別を経験した人にとって大変強力な助けになります。ここでも大部分の場合、その人たちが過去に何度も繰り返した傾向が存在し、今生でもそれを呼び寄せているのです。
ミストボトルに入れてスプレーとして使うと、ボアブは空間・環境浄化に最適で、バランスを崩した人々の思念や行動や地縛霊からくるネガティブなものを取り除いてくれます。これら未浄化霊は長年地上を漂っており、ボアブは彼らを光明に向ける手伝いをしてくれます。
ただしそのエネルギーがよりダークなものから来ている場合は、それほど効果的な結果は得られません。これに対応するには、スプレーにエンジェルソードを加えて下さい。多くの人がそのスプレーにフリンジド・バイオレットとライケンを加えますが、これら未浄化霊を光明に向けさせるために、私はボアブを選びます。
◆ライケン(Bush)
花は用いずに太陽法で作られたコンパニオン・エッセンス。
「オーストラリア・ブッシュ・フラワー・ヒーリング」中央アート出版社 より抜粋
ライケンは、肉体的な死に際して、「光」を意識し、それを求め、そしてそこに向かうことを助けてくれます。魂が光に向かわないと、アストラル界で地上にとどまってしまい、これが「幽霊」と呼ばれる状態になります。アストラル界では膨大な闇が活動しており、魂は素早くそこを通り抜けることが望ましいのです。
事故死や突然死の場合も、魂が地上にとどまってしまう危険が高まりますので、ライケンをスプレーすることは魂にとっても大きな助けになります。交通事故など予想外の突然死の場合でも、亡くなった人は、ハイアーセルフのレベルでは、何が起ころうとしているのか、これから自分が死んでいくということをわかっているのです。その出来事が起きる2週間前に、エーテル体は肉体から分離しはじめます。ライケンは死への準備としてエーテル体と物質体の分離をサポートしてくれます。
自殺をした人は、カルマ的な罰として、光に向かう前にアストラル界に一定の間とどまらなくてはなりません。このような場合でも、ライケンをアトマイザーでかけることによって、アストラル界にとどめられた魂を助け、多くの場合、光に向かうまでの時間を短縮してくれます。
ライケンが入っているトランジション(変化の時)エッセンスは、もともと死にゆく人を助けるために作られましたが、転居、転職など人生の大きな変化を通り抜けている人にも使うことができます。もちろん、この場合は、ライケンがあなたのエーテル体を肉体から分離させるようなことはありません!
つづく