みなさん、はじめまして、「ひもろぎ庵便り」にアクセスしていただきありがとうございます。私はひもろぎ庵を主宰している下山田吉成です。このブログでは農・癒(治療)・食・育(育児,教育)を中心に、自然や生命について私が日々考えたり感じたりしていることをわかりやすくお伝えしてゆきたいと思っています。
今日は初回ですので私とひもろぎ庵の自己紹介をしたいと思います。
私は東京オリンピックの翌年に茨城県水戸市で生を享け、今年で数え44歳になる日本人の男性です。
虚弱だった少年時代を経て19歳の時に治療家を志し、身体均整法という日本の伝統的整体術を学ぶところからこの分野の学びをスタートしました。
肉眼に映る肉体と動きの歪みを手技で整えることで心身の不調を解決する術に関心を持ち、研鑽と修練に励む毎日でした。
均整法の創始者である亀井進先生は既に亡くなられていましたが、先生の薫陶を受けた優れたお弟子さん達が運営する姿勢保健均整専門学校での2年間は今思えば私の治療家としての登龍門だったと言えるでしょう。
当時は構造物としての人体と万有引力の関係から下部構造が上部構造を規定すると確信し、下半身の大関節である股関節の歪みを正すことで万病は治ると断言して実際に大変優れた治療効果をあげていた故いそがい公良先生の元に足繁く通った時期もありました。
均整法の学校を卒業する直前にOBの方が招いてくれた卒業祝いの席でたまたま同席されていた「むつう整体(イネイト療法)」創始者の木村仁先生から「人体においては上部構造が下部構造を規定する!」と一喝されたことで私の数年間の追求は見事に打ち砕かれ、生命観はコペルニクス的転回を迎えることになりました。
人体の生命中枢は脳幹と呼ばれる部位にあり、ここから発せられる命令は脊髄神経を経て全身に張り巡らされた末梢神経に伝えられ身体各部でさまざまな生命活動が営まれています。
この命令が頭蓋骨と脊柱のつなぎ目にある上部頸椎のズレによって阻害されることが万病の原因であると古典的カイロプラクティックでは説かれており、木村先生はその理念を実証する卓越した技術をお持ちでしたので以後4年間師事しました。
その頃木村先生から借りた書籍の中に見つけた、「人間の病の原因は心の不調和にある」と説くバッチの花療法と当時研究していた仏教医学との整合性に強い関心を持ったこともありました。
また、当時の木村先生はホメオパシー的に希釈された物質の持つ波動を熱心に研究されていて、今思えばその精妙なエネルギーを体験させていただいたことが後年ホメオパスとしてのキャリアをスタートするきっかけになったのだと思います。
自己流でレメディ作りを始めたのもこの頃でした。
肉体を入り口とする治療の学びを通じて自分が求めているのは、心身の別なく「いのち」がひとつに統合されて調和するきっかけとしての「癒し」であることを徐々に自覚していったのです。
その後体の不自由な方や寝たきりの方を在宅訪問して治療とリハビリテーションを行う仕事を約4年間務めながら、川口由一さんが主宰する赤目自然農塾に約3年間学び、生命と癒しについて洞察を深めてゆきました。
そして1997年2月に縁あって東京目黒区で開院した柿の木坂心療内科クリニックに勤務することになり、再び大きな転機が訪れました。
つづく by Y.S