ひもろぎ庵: 2010年2月アーカイブ



(花粉症とホメオパシー)

ホメオパシーは「似たものが似たものを癒す」という相似の法則に基づいて、あらゆる症状に適用することが可能です。

花粉症の場合は、その方に起きているオリジナルな花粉症の症状に基づいた選択がなされます。
例えば屋外で症状が悪化する人と屋内で症状が悪化する人、あるいは水のような透明な鼻水が出る人と黄色い粘り気のある鼻水が出る方とでは異なるレメディが選ばれます。


(花粉症とアイソパシー)

ホメオパシーから派生したアイソパシー(同種療法)では、ホメオパシーで言うところの「似たもの」ではなく、症状の原因物質である「同じもの」を希釈・振盪して活性化したレメディを治療に用います。
花粉症に於いては、原因となる花粉をレメディ化したものが効果をあげています。


(ポテンシー)

レメディの希釈度合いをポテンシーと呼びますが、希釈度合いが高いほどエネルギー的には活性化しており、作用が強くなります。
花粉症のように何ヶ月間も症状が続く可能性のある疾患にレメディを用いる場合は、ポテンシー・服用頻度・継続期間に注意を払う必要があります。

レメディの刺激が状態に対して少なかったり弱かったりすると効果は不足しますし、逆に刺激量や強度が過剰になるとアグラベーションと呼ばれる症状の悪化やレメディに対する感受性の鈍化が起こり得ます。


(6cを用いる場合)

毎日1~3回・12日間継続したら3日間休んで再開するというパターンを繰り返すのが良いでしょう。


(30cを用いる場合)

1日1粒ずつ3日間連続服用して2日間休む、を繰り返すか、1日おきに1粒ずつリピートするのが良いでしょう。

30cを飲まない日に軽い症状があれば、ティッシュソルトまたは低いポテンシー(3x.3c.6c)のアイソパシーレメディを服用することをおすすめします。


(レメディ服用のポイント)

上記はあくまでも一般的な服用パターンのモデルであって、必ずそうしなければならない固定的なルールではありません。
症状が軽ければポテンシーは低く/服用頻度は少なめにし、症状が強ければポテンシーは高く/服用頻度は多めにするなど臨機応変に対応して下さい。

大切なのは「レメディは症状が無ければ飲まない・必要以上に飲まない」ことです。

調子の良い日にはホメオパシーやアイソパシーのレメディは飲まないで、クレイやフラワーエッセンスやティッシュソルトで対応することをおすすめします。

作用が強いレメディを常用すると生体の感受性が鈍くなって効きにくくなるので、高いポテンシーのレメディは状態の悪い時や症状が激しい時のために温存しておいた方が良いでしょう。



(花粉症に効果的な代表的レメディ)


①Allium cepa 6c・30c

刺激性のある鼻水が多量に流れて鼻の下がヒリヒリする。目の周りが涙で腫れてヒリヒリする。激しいくしゃみ。症状は暖かい室内と夕方に悪化し、外気で好転する。


②Arsenicum6c・30c

鼻から焼けるように熱い鼻汁が流れ鼻の下が痛くなる。熱い涙が出てくしゃみが止まらない。喉が乾く。症状は室内や暖かさで好転し、外気や寒さで悪化する。


③Euphrasia6c・30c

焼けつくような多量の涙を伴う眼の熱感とかゆみ。眼は腫れて光に過敏になる。くしゃみは夕方以降に悪化する。症状は室内・夕方・喫煙で悪化し、外気・暗闇・横臥で好転する。眼の炎症には3xの点眼液が効果的。


④Gelsemium6c・30c

眼が熱くてマブタは重く、焼けつくような水っぽい鼻水が主に朝に見られる。
激しいくしゃみや喉にヒリヒリする灼熱感がある。倦怠感や無気力感を伴う。
症状は朝・恐怖・春・蒸し暑さ・喫煙・日光で悪化し、多量の排尿・発汗・飲酒外気で好転する。


⑤Japanese Mixed Pollens 30c

日本のスギ・ヒノキ・シラカバの花粉から作られたレメディ。日本の花粉症にアイソパシー的に用いると非常に効果的。花粉症の予防や他のレメディが効かない場合に服用すると良い。
目のかゆみ・焼けつくような涙・くしゃみ・喘息様呼吸・鼻水・鼻づまり・口蓋や耳中や喉のかゆみなどに適用する。


⑥Mixed Pollens 6c・30c

花粉症の原因になるイギリスの草木の花粉から作られた混合レメディ。
花粉症の予防と治療に用いる。
ホメオパシーのレメディが見つけられない場合や他のレメディが効かない時に適用する。
目のかゆみ・焼けつくような涙・くしゃみ・喘息様呼吸・鼻水・鼻づまり・口蓋や耳中や喉のかゆみなどに効果的。


⑦Nat-mur6c・30c

多量の涙とマブタの腫れと眼のかゆみがある。多量で水っぽい鼻水に伴って激しいくしゃみがある。味と匂いがしなくなる。午前9~11時・海岸・日光・暑さ・悲しみで悪化し、外気・海岸・発汗で好転する。


⑧Nux-vomica6c・30c

眼と鼻が非常にかゆい。光に敏感。水っぽい鼻水は屋内で悪化し、屋外と夜間では鼻づまりがある。頻繁なくしゃみが長く続く。頭痛や喘息様呼吸を伴うことがある。顔面に熱感があるが寒気を感じイライラして機嫌が悪い。乾燥した空気で悪化し、湿った空気で好転する。


⑨Pulsatilla6c・30c

濃厚で刺激のない緑色・黄緑色・黄色の鼻汁を伴う。味覚や嗅覚が鈍くなり鼻は乾いて夜になると詰まる。暖かい室内で悪化し、新鮮な外気で好転する。


⑩Sabadilla6c・30c

絶え間ない激しいくしゃみ。激しい頭痛や鼻血を伴うことがある。焼けるような涙目になり結膜炎になることもある。初めは水っぽい鼻水が大量に出るが、やがて濃厚になり鼻がむずがゆく詰まった感じになる。鼻づまりは右から左へ移動する。喉のむずがゆさは温かい飲み物で好転する。喘息様呼吸を伴うことがある。
症状は匂い(リンゴ・ニンニク・玉ねぎ・花)で悪化し、暖かい室内で好転する。


他にも花粉症のさまざまな状態に合う、ホメオパシーレメディ・日本スギや日本ヒノキの花粉から作られた個別のアイソパシーレメディ・ティッシュソルト・微量ミネラルがあります。

花粉症のレメディにに関する詳しい解説やトータルなナチュラルケアについては、ひもろぎ庵発行の花粉症マニュアル(通信教育有り)をご覧下さい。


セルフケアに限界がある場合は健康相談やミニセッションにお申し込み下さい。


下山田吉成


今年も花粉症の季節がやって来ました。

予報では昨年より花粉の飛散量は少ないとのことですが、花粉症を訴える人は近年増加の一途をたどっています。


(花粉症の原因)

これには大きくわけて3つの理由があります。

①年々悪化している大気汚染の主な原因物質である硫酸化合物と花粉が結合することで強力なアレルゲンとなるために、空気が汚い都市部を中心に花粉症患者が増加しているという背景があります。(花粉の飛散量が多い田舎は大気が比較的きれいなので花粉症の罹患率は低いことが知られています)。

②動物性食品や砂糖・食品添加物・環境ホルモン・不自然な食生活・西洋医学的な薬物などによって、酸性に傾いた体液PHを中和するためにカルシウムを始めとするアルカリ性ミネラルが体内で消費され、細胞内に毒素や老廃物を溜め込んだ状態が花粉症などのアレルギー性疾患の温床になることです。

③ひとつのあるいはいくつかの物質に対するアレルギー反応は、アレルゲンが象徴する存在に対する抵抗と攻撃性を意味します。
イメージされた敵に対する攻撃性が意識から肉体に降りて暴れているのがアレルギーです。

私たちは自己認識不足により自らの攻撃性に気づいていない場合もありますし、攻撃性は不安と結びついていることも多く見られます。

花粉は生殖のシンボルで、性的成熟の季節である春に花粉症はよく発症します。

花粉がアレルゲンであるということは「愛」「性」「生殖」といったテーマが不安に彩られているために、それらのシンボルである花粉を中に入れないようにしていることを示しています。


(花粉症対策)

①に対しては環境改善の取り組みと共に、マスク、空気清浄機などの使用が役に立つでしょう。

②に対しては、食養生や断食・腸洗浄・クレイセラピーなどによる身体のデトックスの他に、ホメオパシー・バイオケミカルによる生命エネルギーレベルの癒しが効果的です。

③に対しては心の状態にフォーカスしたホメオパシーとフラワーエッセンスによるアプローチが有効です。


(アレルギーと肝臓)

アレルギーや花粉症はヒスタミンの分泌によって起こります。
肝臓が毒素や脂肪組織で詰まるとアレルギー反応を中和するために抗ヒスタミン物質を生成できなくなります。
肝臓を浄化すればアレルギーや花粉症も治癒するでしょう。

(花粉症とクレイセラピー)

クレイ(粘土)は消化器系の機能を刺激するだけでなく、アレルギーや花粉症を効果的に治療することができます。クレイの吸着効果は、場合によっては即効性があります。
クレイの吸着性によって、異物であるアレルゲンが血球と結合する前に素早く中和されてアレルギー反応が防がれるのです。
加えて、捕まえきれなかったアレルゲンが放出させたヒスタミンも素早く吸着することができます。水に溶けやすいアレルゲンはクレイの強い親和性によって捕捉されるのです。

肝臓が比較的元気ならクレイを摂取すると直ちに花粉症が改善する場合もありますが、すぐに効果が現れないようなケースでは肝臓が汚染のために弱っているので効果が現れるまで根気よく摂取を継続する必要があります。

一晩水に浸けたティースプーン1杯の国産クレイ(モンモリオナイト)にミカンまたはリンゴのストレート果汁を混ぜて毎日1回空腹時に飲みましょう。

クレイは非金属製の陶器やガラス製の容器の中で、非金属製のスプーンなどを用いて軟水と混ぜ合わせて下さい。

クレイを服用した日は水分を多く摂取することが肝要です。

クレイの飲用とホメオパシー・バイオケミカル療法・フラワーエッセンスなどを併用するとより浄化が促進されて効果的です。

日本の現行法において食品やサプリメントとしての許認可を受けたクレイはありませんが、ひもろぎ庵が推薦する国産クレイは安全性と効果に実績がありますので、自己責任においてセルフケアに活用していただければ幸いです。


セルフケアに限界がある場合は健康相談やミニセッションにお申し込み下さい。


下山田吉成





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