ホメオパス(相似療法師)養成コース2012 

開講のご案内

ひもろぎ庵では過去7年間にわたって、フラワーヒーリング、バイオケミカル療法における初級及び専門コースを開講してまいりましたが、この度アルケミー(錬金術)を基盤とする、日の本の仕組みに立脚した「和魂洋才ホメオパス」を養成する専門コースを立ち上げる運びとなりました。日本のホメオパシーはまだ産声を上げたばかりで、200年以上の伝統を持つ欧米のレベルにははるかに遠く及びません。このままでは恐らく当分の間、欧米ホメオパシー列強の後塵を拝し、豊かな市場を提供し続けることでしょう。
かつて日本人はアジアや欧米から多くのものを学び、かつそれらを洗練させて、さらに素晴らしいものに発展させてきました。稲作、書道、自動車、精密機器、半導体、野球、漢方、鍼灸、音楽etc、など実に多くの分野で私たち日本人は舶来の文化や技術を吸収し、自分たちにふさわしいものに改良してきたわけです。ベースボールを「野球」として輸入してから130年以上たった今日、日本の野球選手たちがメジャーリーグで大活躍しているのは喜ばしい限りですが、それ以上に戦前に来日した大リーガーたちをキレのいい剛速球でキリキリ舞いさせた沢村栄治投手の偉業が意味するものは非常に大きいことに気付かされます。(彼はメジャーリーガーのプレイを1度も見たことはありませんでしたが、本場の一流プレイヤーを凌駕する力量を身につけていたのです。)
私は過去25年以上にわたって日本的な治療である身体的整法や野口整体等を皮切りに、鍼灸、漢方、上部頚椎カイロプラクティックやバッチフラワーセラピー、ホメオパシー、バイオケミカル療法などを学習・実践してきましたが、その過程で突き当たった壁があります。それは、言葉や時代、気候風土や精神風土が自分のそれとは異なる背景を持つ異文化(ここでは外国発祥のセラピーや治療法)を学ぶためには、その文化が生まれた環境に身を置いて、その状況にふさわしい感性や思考パターンや直観を身に付けた上で呼吸するように学習することができなければその本質に到達することは不可能に近い、ということでした。さもなければ、ただ異文化の上澄みをかすめ取るだけで、皮相的な知識や技術の習得のみに終始してしまうことでしょう。
事実、外国人から「日本人は猿真似」と言われるゆえんは、日本人は異文化の模倣にはすぐれていてもその本質にまでは理解が及ばない場合が多いからだと考えられます。漢方や鍼灸を学ぶには、それらが生まれ発展してきた時代の中国人の精神性や生活感や社会的背景などをよく理解した上で、かなりの想像力や直観力を働かせなければ、そのエッセンスを習得することは困難です。しかし、現代の日本人である私たちにそれは可能でしょうか? 多分一部の特殊な例外を除いて、ほとんどの人にとっては不可能に近いと思います。茶道や華道、合気道などの日本の固有文化に関心を持つ欧米人は数多くいますが、何十年修業しても彼らには超えられない壁があるように、日本人である私たちが何十年ホメオパシーを学んでも決して超えられない「文化」という障壁が存在します。大人になってからどれだけ努力して外国語を学んだとしても、それを母国語として子供の時から使っている人々には遠く及ばないように、優れた外国人ホメオパスのメソッドをいくら学んでも、ほとんどの場合、彼らのように高いレベルでそれを使いこなすことは困難であろうと私は予想しています(決してその努力が無意味だとか、無価値だと言っているわけではありません)。もし本気でホメオパシーを己の血肉にしたいのであれば、毎日ホメオパシーを呼吸し、食べ、抱いて寝なければなりません。西洋の文化はその根底に原始キリスト教もしくはユダヤ教のエッセンスを湛えていますが、ホメオパシーも例外ではありません。優れたあるいは有名なホメオパスにユダヤ人が多いのはそのためです。インド人にも優れたホメオパスが数多く存在しますが、彼らの内奥にあるヒンドゥー教の智慧とスピリットがホメオパシーというプリズムを通して光彩を放っています。日本人である私たちにはどのようなアイデンティティを持ちうるでしょうか? アイデンティティのないところに真の学びは存在しません。プロの錬金術師であるホメオパスを目指すならば自らプルービングを行なって先人の誤りを正し、日本の自然界にあるマテリアルから新しいレメディを作り、時代性と民族性に合う新しいメソッドを開発する必要があります。誰かが書いたり言ったりしたことを臨床の場で実際に確かめもせずにわかったつもりになっている間は決して本物のホメオパスにはなれないでしょう。なぜならそれは「ホメオパシー」ではなく「ホメオパシーごっこ」だからです。
さて、ここに留学という一つの良い方法があります。実際にその文化が生まれた場所に何年も身を置いて、肌から吸収するように学ぶというやり方です。もし、それが可能ならばトライしてみるのも良いでしょう。しかし、真に留学するためには「日本人」を捨てて、その文化に同化することが必要です。しかし、「同化」によって得られる産物は異国の地では有益であったとしても、日本でそのまま通用するわけではありません。日本人のためのマテリアメディカは日本人によるプルービングによって作られるように、日本人のためのホメオパシー(相似療法)は日本という場と日本人という固有の民族性を通して新しい生命を吹き込まれることによってのみ創造されうるのです。私がかつて師事した漢方家や鍼灸師、カイロプラクターの中には留学経験もなく、ほぼ独学で超一流のレベルに到達していた方がいらっしゃいました。先天的な資質と言ってしまえばそれまでですが、日本語しか話せない人が外国で発祥した治療法の達人になれるのはどうしてでしょうか?
私が先に和魂洋才と書いたのは、10数年前に手さぐりの試行錯誤から始まったホメオパシーの臨床経験から、日本人としてのアイデンティティーを台木として欧米で構築された伝統を接木することが充分可能だと考えるに至ったからです。その結果獲得されるものが、日本人である私たちにとって最もふさわしいホメオパシーなのです。Carを自動車と呼び、ベースボールを野球と呼ぶように、本当の意味でホメオパシーを相似療法あるいは類似療法と呼べるようになることが本来あるべき方向性であると信じ、このコースを開講することを決意しました。外来の文化を摂受し、さらにそれを究極にまで洗練させた漆器や自然農など、世界に類例のない極めて優れた固有の文化が日本には存在します。日の本の理に基づいた日本人の、日本人による、日本人のためのホメオパシー(=相似療法)をお伝えすることが、私がこのコースにかける夢です。
皇紀2671年正月 ひもろぎ庵主 下山田吉成

募集要項

修業年限
5年 ※プラクティシャン養成コース卒業生は4年
授業
年間21日(3日間の合宿含む) 147時間/年 各10:00〜19:00(合宿中の時間割は異なります。)
欠席した授業についてはCD-RまたはDVDにて補講可(CD-R・DVDは実費負担)。
合宿
毎年2泊3日の合宿あり。(2011年は7/16〜18(※日程は都合により変更になる場合があります。))
参加費のうち宿泊費は別途申し受けます。
受講料
505,000円/年 一括前納の場合454500円に割引きします。※お支払いいただいた受講料等は原則的に返金いたしませんのでご注意下さい。他のセミナーへの振り替えは可能です。お振り込み先はこちらです。
入学金
52,500円 ※初年度のみ。お振り込み先はこちらです。
募集人員
若干名
入学審査あり(面接・小論文)
※当コースの主旨を充分に理解できる方に入学を許可します。
講義内容
欧米のホメオパシー教育のスタンダードをクリアした上で「ホメオパシー」から「相似療法」に錬金してゆきます。具体的にはアメリカのホメオパシー検定Council for Homeopathic Certification(CHC)の受験資格及び合格ラインをクリアする質量を最低ラインに設定しています。講義は全て日本語で行います。
課題
毎回授業内容を補強する課題が出されます。本来はフルタイムで3〜4年かけて学ぶべき内容をその10分の1以下 の授業時間で成し遂げるには自宅学習がとても重要になってきます。ノートと課題の提出は進級の必須条件になります。
スーパーバイズ
5年後にプロフェッショナルなホメオパスになれるよう、最初は初心者からスタートし、5年かけて徐々に上達してゆきますが、そのためには知的学習のみならず実戦経験を積み重ねてゆく必要があります。このコースは臨床のプロを養成するのが目的ですので、入学次第すぐに理解と能力のレベルに見合うケースに取り組んでいただきます。最初は軽度の急性症のケースから始め、徐々に難易度の高いケースに進みます。生徒は必ずスーパーバイズを受けることを義務付けます。軽度のケースについてはスーパーバイズ料は無料ですが、中等度以上のケースについては難易度に応じた指導料(1件につき、3,000円〜10,000円)をいただきます。
必須図書・参考書
受講生に通知。
教材
受講生に送付、または授業で手渡し。一部実費負担あり。
ディプロマ
規定の教習課程を修了し、課題及び必要なケースを提出した者は認定試験を受験することができます。試験に合格した者はひもろぎ庵認定ホメオパス(相似療法師)となります。
また、当コース修了者はCHC(アメリカのスタンダードなホメオパシー検定)の受験資格を取得できる予定です。
※現在のところ日本にはホメオパシーの公的資格制度は存在しておらず、当庵を含めた全ての国内外のホメオパシー団体の認定資格は日本国内では法的な力を全く持たないことをご了承下さい。
開業指導
相似療法の職業的実践に関係する憲法、医師法、医療法、薬事法等の諸法規を正しく理解することで、それらの法に抵触することなく、合法的にコンサルテーションを行うための知識とスキルを伝授します。
授業日程
応相談
入学申込み
※入学希望者は住所・氏名・生年月日・メールアドレス・電話番号を添えて、ひもろぎ庵事務局までお申し込み下さい。入学審査は2011年1〜3月にお申し込み順に行います。
入学審査は随時行います
お申し込み受け付け後、小論文のテーマをお知らせしますので、800字程度で書き上げてひもろぎ庵事務局にお送り下さい。メール・郵送のいずれでも結構です。内容を審査後、面接の日時をご連絡いたします。
講師
下山田吉成(プロフィールはスタッフ紹介をご覧ください。)
主催
ひもろぎ庵
お問い合わせ・お申し込み
ひもろぎ庵 担当 下山田
キャンセルポリシー
ご入金後のキャンセルにつきましては、キャンセル料はいただきませんが、現金での返金は致しませんのであらかじめご了承下さい。災害によるキャンセルにつきましてはご返金をさせていただきます。また、参加できなくなった方に代わって別の方が参加されても構いません。いずれの場合もひもろぎ庵事務局までご連絡下さい。
注意事項
(1)ひもろぎ庵が主催するセミナーや講座は原則として個人レッスンとします。
ただし、家族や友人知己が複数同時受講しても構いません。
(2)セミナーや講座の日程は、受講生と講師の間で都合に合わせて調整するものとします。
(3)首都圏で4人以上参加者が集まれば出張セミナーが可能ですのでご相談下さい。

受講申込書

ホメオパス(相似療法師)養成コース2011に申し込みます。 お名前・ふりがな(                   )  TEL(自宅・会社            ) FAX(             ) 携帯(             ) ご住所(〒   −                              ) 振込金額(         )円  ( 振込済み ・   月  日振込予定)