レメディのご紹介
【 Ferr-phos 】
(Ferrum Phosphoricum)
(Ferric Phosphate.)
(Fp)
(リン酸第二鉄)
(鉄リン酸塩)
( リン化鉄 )
Fe3(PO4)2-8H2O
これは、通常の鉄リン酸塩である鉄リン酸第二鉄であるFeHPOとは対照的に、真の「リン酸第二鉄」である
Fe2(PO4)2
であるとも言われている。
( 標準ポテンシー ) 12X
【 影響を及ぼす部位 】
血管運動神経。静脈循環(肺;耳;鼻(根);耳管)。循環器系。心臓。脳。粘膜。骨。左側。
【 悪化要因 】
夜。(午前4〜6時)。触れられること。急な動作。運動。騒音。不快な音。震動。冷たい空気。隙間風。発汗の抑圧。肉体的尽力。立つこと。冷たい飲み物。肉。酸っぱい物。コーヒー。ケーキ。食後。右側。
【 好転要因 】
寒さ。出血。圧迫。ゆっくりとした運動。冷湿布。横臥。起床後。排便後。一人でいること。
【 食物 】
( 嫌悪 )
肉:牛肉@
牛乳@
コーヒー@
冷たい食べ物@
ペストリー@
スパイス@
( 欲求 )
アルコール@
エール@
ビール@
ブランデー@
冷たい飲み物@
温かい飲み物@
酸っぱい物@
刺激性の食物@
魚@
肉@
トマト@
食べ物@
( 悪化 )
コーヒー@
ワイン@
酸っぱい物A
肉@
冷たい飲み物@
紅茶@
魚@
ニシン@
ペストリー@
【 顔診断 】
●鼻の付根の暗青色〜青黒色の影(鉄の影)が特徴的。
●目が落ち窪み、しばしば目の周辺に黒い隈がある。
●目頭に青みがかった〜黒っぽい筋状の影があり、それが薄くなりながら目尻の方に伸びているのは、慢性的な鉄不足の表れである。
●目の下に青黒色の隈。
●鼻の周りの灰色がかっている黒っぽさ。
●急性の炎症(第1段階)
赤みは先ず額に、次に頬に表れる。患者は「燃えているように熱い」と言う。特に体を酷使した後や寒さによって、体温上昇、鉄の赤み(熱気を帯びた赤み)が生じる。
●頬に熱を持った限局性の紅潮部位がある。
●バラ色の赤らんだ紅顔。
●赤い顎。
●赤くて熱い耳。
●慢性状態では蒼白い。
【 舌の状態 】
●きれいで舌苔がない。
●鏡のように滑らか。
●とても赤い舌。
●青白い歯茎。
【 分泌物 】
粘液や膿汁のような分泌物はない。
血痰。
血混じりの痰。
出血は鮮血。
【 主な用途 】
●発熱
●風邪
●怪我
●炎症の初期
(心臓)
動悸、脈は穏やか、短い、速い、心臓病の初期。
(呼吸器)
炎症、初期、幼児A。
肺炎、血痰。
胸膜炎。
短い痛みを伴うむず痒い咳。
胸痛、<乾燥した激しい咳。
鬱血期A。
咳は夜に好転する。
気管支炎。
咳、クループ性の。
百日咳。
(喉)
変色、赤い、腫れる、扁桃腺A。
扁桃肥大。
急性扁桃炎。
喉頭炎。
歌手の咽頭痛。
声嗄れ。
ジフテリアの初期。
(喀痰)
血混じりの、血を吐く、転倒後A。
(胃)
胸焼け、肉食後A。
げっぷ、酸っぱい。
消化不良、肉A。
弛緩、幽門(A;Phos.)。
嘔吐、未消化の食物、鮮血、食後、すぐにA。
胃酸欠乏。
胃炎。
乗り物酔い。
ウィルス性胃腸炎(胃腸風邪)。
(直腸)
臍ヘルニア。
肛門、の脱出。
腸の弛緩。
下痢。
便秘。
鼓腸。
消化不良。
赤痢。
ノロウイルス感染症。
サルモネラ菌感染症。
(四肢)
外傷性関節炎(外傷によって生じた滑膜等の炎症を意味するが,近年は関節損傷およびその後遺症を一つにまとめて外傷性関節炎と呼称することがある。)
痛み、引き裂く様な、肩、右側A、動作、ゆっくりした動作で好転A。
静脈瘤、上肢B。
神経痛。
レイノー病。
関節リウマチ。
凍傷、しもやけ。
足関節痛。
捻挫。
筋断裂、肉離れ。
骨折。
脱臼。
踵骨棘。
(熱)
炎症性疾患の初期。
カタル性の熱A。
午後1時に寒気。
断続的な発熱。
38.8℃以下の発熱に。
(出血傾向)
鼻出血、内出血、喀血、の止血と予防に。
(全般)
鉄欠乏性貧血。
衰弱。
低血圧。
糖尿病
炎症の第1段階。
けがの初期。
擦過傷、擦り傷。
あらゆる感染症の初期、麻疹、おたふく風邪、水ぼうそう、風疹、百日咳、インフルエンザ、ノロウィルス、感染性単核球症etc.
血行障害。
血管の弛緩。
静脈の強化に。
敗血症。
ホルモン調節異常。
高血圧。
白血病。
疲労倦怠。
筋肉リウマチ。
筋肉の凝り、緊張。
熱射病、日射病、熱中症。
酸素欠乏。
免疫力低下。感染しやすい。
運動不足。
春の疲労感。
持久力や耐久力の低下。
放射線被曝。
体内デトックス。
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バイタルティッシュソルトのFerr-phosは、炎症プロセスが比較的新しい時にはいつも良い選択になりうる。
これは新しい怪我の場合だけでなく、感染性の病気や胃腸炎のような内臓の炎症の最初の段階でも同様である。
通常、Ferr-phosは早い段階で、特定の発赤、腫れ、痛みがある。
出血後、Ferr-phosは新しい血液を再構築するのに役立つ。
ほとんどの場合、Ferr-phosに適した疾患は非常に急性であり、多くの場合深刻である。したがって、このような健康上の問題が発生した場合は医師に相談することが必要である。
たとえば、無害な風邪を一人で治療することはできるが、突然高熱になり、その理由がわからない場合は、医師に受診するべきである。
Ferr-phosは怪我を治療するにとても優れているので、この生命組織塩はしばしば外用のためのクリームとして使われる。軽いスポーツ傷害および通常の怪我に対して、クリームかジェルを使用することができる。
血球に含まれる鉄分は、吸入した酸素を吸収し、それによって生物のすべての組織に酸素を供給する。
血球および他の細胞に含まれる硫黄は、Kali-sulphur(硫酸カリウム)の形で、鉄と硫酸カリウムを含むすべての細胞に酸素を移動させるのに役立つ。
@筋肉細胞に含まれる鉄分の分子が、何らかの外側からの刺激を受けて運動に支障をきたした場合、影響を受けた細胞は弛緩する。
この影響が血管の輪状線維に起こると、これらは拡張し、その結果それらに含まれる血液が増大する。
そのような状態は刺激による充血と呼ばれ、そのような充血は炎症の第一段階を形成する。
しかし、影響を受けた細胞が鉄(Ferr-phos)の治療効果によって正常な状態に戻ると、細胞はこの充血の原因物質を捨てることが可能になり、生体から排除することができる。
A腸管絨毛の筋肉細胞が鉄分を失うと、これらの絨毛はその機能を果たすことができなくなり、下痢が起こる。
B腸壁の筋肉細胞に鉄が欠けると、腸管の蠕動運動が遅れるため、結果的に便秘が生じる。
Ferr-phos(リン化鉄)はバイタルティッシュソルト(生命組織塩http://www.himorogian.jp/iyashi/bio.htm)の中で最も頻繁に使用されるものの1つである。
構成成分の鉄(Fe)は赤血球のヘモグロビンに特異的に多く含まれ(体内の鉄の60〜70%)、酸素と結合して全身に運搬する働きがあり、生体内での鉄のほとんどはタンパク質と結合して肝臓・脾臓・骨髄・筋肉・膵臓・赤血球のヘモグロビン中に含まれている。
鉄には、血液が体のすみずみまで酸素を運搬したり、筋肉が収縮したり、コラーゲンを合成したりするのを助ける働きがある。
鉄はヘモグロビンの原材料であるため、鉄が不足すると血液中のヘモグロビンの量や、赤血球の数が減少してしまう。
これを鉄欠乏性貧血と呼ぶ。
貧血になると、体内に十分な酸素を送れなくなるため、産生するエネルギーの量が減少し、集中力低下や頭痛、めまい、倦怠感といった症状が表れる。
鉄は、筋肉の赤い色素成分であるミオグロビンの材料でもある。
ミオグロビンが血液中の酸素を細胞内に取り込むことによって、筋肉が収縮する。
鉄が不足すると必要な量の酸素を細胞内に取り込めなくなり、筋力低下や疲労感といった症状が表れる。
鉄はさまざまな酵素を活性化したり、酵素の構成成分になったりして、エネルギー産生、神経伝達、コラーゲンの合成などに関わっている。
また、免疫系の食細胞の形成を活発化し、肉体的な抵抗力を増加させる。
乳児期および思春期には必要量が最大になる。
使われなかった鉄は貯蔵鉄であるフェリチンに変化して蓄えられる。
体内の鉄が不足すると、フェリチンが分解されてヘモグロビンやミオグロビンの材料になるので、一時的に鉄不足が起きても、すぐにその兆候が現れることはない。
しかし欠乏状態が長く続くと、やがて貯蔵鉄も枯渇して貧血やその他の欠乏症状が表れるようになる。
Ferr-phos(リン化鉄)は筋肉内で酸素の蓄積をサポートし、エネルギーの転用とあらゆる代謝機能を改善する。
急性症においては風邪や中耳炎や扁桃炎など炎症性疾患の初期、39℃未満の発熱、風邪に起因する難聴や耳痛(特に小児)などに効果がある。
フクシマから放出された放射性物質のうち、造血を行う骨に蓄積されやすい主な核種は、ストロンチウム90、セシウム137、プルトニウム238、プルトニウム239、亜鉛65、ラジウム226、リン32、カルシウム45、トリウム232、ウラン238、鉄59、アメリシウム241などである。
鉄は肺、肝臓、生殖腺をプルトニウム238、プルトニウム239、鉄238、鉄239から保護する。
鉄分には鉄59やプルトニウム238とプルトニウム239の体内吸収を阻害する働きがあるので、Ferr-phosを常用することで鉄の吸収や代謝を活性化し、鉄分を欠乏させないことが大切である。
ただし鉄の過剰摂取、特に分子構造が大きくて細胞内に吸収されにくい鉄剤や鉄サプリメントの慢性的過剰摂取は、体内に蓄積されて様々な中毒症状(肝硬変、心肥大、不整脈、心筋障害、糖尿病、精巣萎縮、性欲喪失、体重減少、疲労感、末梢神経炎、めまい、体毛の脱毛etc.)を引き起こすだけでなく、免疫を阻害してガンの発生を促すため、おすすめしない。
バイオケミカル療法の創始者であるシュスラー博士は、リン化鉄(Ferr-phos)が血管壁を強化して正常な血流を保つ働きがあると考えた。
新型コロナウイルス感染症に罹患した人々においては、Ferr-phos(リン化鉄)の継続的摂取が正常な血球の産生と酸素の運搬および血液循環を促し、生体の基本的な営みを支えるであろう。
●新型コロナウイルスに感染した方に現れやすい一般的な症状に対するFerr-phosのホメオパシー的有効性
○=1点
◎=2点
@嗅覚障害
A味覚障害
B発熱 ◎○
C乾いた咳 ◎
D強い倦怠感 ◎
E痰 ○
F息切れ ○
G筋肉痛・関節痛 ◎
H肺炎 ◎○
Iウイルス性肺炎
J呼吸困難 ◎